日本の神話に遊ぶ

【日本神話】ー神世七代⑤物事の完成ー

いよいよ神世七代も六代となりました。

物事が成就し、それが拡大、その先に成りました神々とはいったいどう言ったご神格なのでしょうか。

今回は淤母陀琉神(オモダルノカミ)、阿夜訶志古泥神(アヤカシコネノカミ)について考えて行きます。

淤母陀琉神(オモダルノカミ)、阿夜訶志古泥神(アヤカシコネノカミ)

次に、淤母陀琉の神、次に妹阿夜訶志古泥の神。

出典:古事記

この神々の御神格の解釈については、男女の交歓を表しているとされたり、完成された状態と解釈されたりします。

このブログの神世七代の理解の流れから言うと、後者の物事が完成された様がこの神々のご神格とすれば辻妻が合いそうです。

生産の兆し➡矛盾➡成就➡拡大➡完成。この様な流れで神々が出現しておられます。

「オモダル」とは、形が整っている様を言い、「アヤ、カシコ」は何と恐れ多く、神聖なものであるか、と言う意味があります。

このご神名の解釈に従いますと、完全な様子、出来上がった様子等、完成を司る神々である事が分かります。

男女の交歓は、男性として女性としての性質が完全に具備された状態から想起された解釈で、あながち間違いではないかもしれませんね。

矛盾を消化しきった先の状態

このブログでは多様性と多様性を認める事で起こってしまう争いについては必要なものだと申し上げてきました。

しかし、この神々のご存在によって、多様性から生じる争いは和解し共存に向かい、最終的には統合に向かうべきだとする考え方を見出すことができます。

そして、我々が真・善・美に触れた時に感動する心持に潜む神々なのです。

別の記事で水と火は共に打ち消し合い関係であって、この矛盾を上手く消化統合してしまえば、「蒸気」と言う人類にとってありがたいエネルギーに変わる事を申し上げました。

水や火を単体で見るよりも、蒸気が湧き起る様や、蒸気によって動く機関車を目撃した時には、「見事」(美事)だ、「アヤカシコ」だと感動する。

無論見慣れてしまえば、感動はないのですが、はじめてこの蒸気に接した人々は驚いたに違いありません。

さて、矛盾を沢山抱えるのは良いのですが、それだけだと混乱もあり、最悪の場合、物事の成就が失われかねません(壊れる)。

先の記事で、資格試験の勉強を例に上げましたが、例えば医師試験と司法試験、公認会計士試験を1年で受験する様なもので、これらを抱え込んで、もしも完成(合格)に至らなければ、徒に時間を消費しただけの混乱状態になってしまいます。

要するに、意富斗能地神(オオトノヂノカミ)・大斗乃弁神(オオトノベノカミ)を発揚させて、自分の意気を上げ、これらの試験に1年で挑戦する事自体はカミサナガラの道で尊いのですが、これだけでは足りない。

実際に合格する事をこの淤母陀琉神(オモダルノカミ)、阿夜訶志古泥神(アヤカシコネノカミ)のご存在を以って必要としているのです。

本当に1年の間に上記資格を得てしまう人がいれば、それこそ「アヤカシコ」です。

我々は、ここまで産霊の要件として、沢山の矛盾を消化し「見事」に完成する様が必要だとわかってきました。

物事の完成の先に、いよいよ伊邪那岐神(イザナギノカミ)、伊邪那美神(イザナミノカミ)と言う尊貴な神々がお待ちになられています。

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神田 哲拓
神田 哲拓
神道ブロガー。神道研究で得られた智慧の共有をモットーに、神社や神道記事を執筆しています。 神社大好き人間(神社検定壱級)兼 大家さん(現在戸建1戸+宅建士+管理業務主任者)兼 サラリーマン。 神道研究とフォルクローレに没頭したい。あはれ、 あなおもしろ、 あなたのし、 あなさやけ、おけ。我が信ずるところに従いまして言の葉を紡ぎます。
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