祝詞

万葉仮名と祝詞

神道と万葉仮名(真仮名)は切っても切れない関係にあります。

それと言うのも祝詞は基本的に万葉仮名を用いて作文されるからです。

覚えてしまえば何のそのですが、所見だと面食らうのは確かです。この記事では平仮名と万葉仮名の対照表をのせていますので、勉強に上手く利用して下されば万葉仮名に抵抗は無くなると思います。

万葉仮名とはなんぞや

祝詞は基本的に平仮名で表記されることは殆どありません。全文漢字で表記されます。

万葉仮名と呼ばれる表音文字と熟語で文章が構成されるのです。

万葉仮名とは例えば「あいらぶゆー」を「愛羅武勇」の様に、漢字の持つ意味ではなくその音を表現する為に、特定の漢字を借りて来て表記するのです。

私の場合「ありがとうございます」「感謝します」等の一文だけでも、神様に対しては完璧な祝詞だと思っていますので表記の仕方ではなく何を伝えるかが大事だと思ったりもしました。

しかし、これは私一個人のサカシラですので、古来の踏襲が一番だと今は思ってます。

平仮名に対応する万葉仮名で書かれた文章は何とも厳かな雰囲気を醸し出し、神に対する言葉として重みが増します。

熟語は一つ一つ覚えていかざるを得ませんが、万葉仮名を知っておけば祝詞を読みこなす関門の一つを突破する事になります。

万葉仮名一覧

【平仮名】清音【万葉仮名】
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や   ゆ   よ
ら り る れ ろ
わ ヰ う ヱ を
阿 伊 宇 衣 於
加 伎 久 介 古
左 志 須 世 曽
多 知 都 氐 登
奈 爾 奴 禰 乃
波 比 布 閉 保
麻 美 牟 米 母
耶   由   与
良 里 留 礼 呂
和 韋 宇 恵 乎
【平仮名】濁音【万葉仮名】
が ぎ ぐ げ ご
ざ じ ず ぜ ぞ
だ ぢ づ で ど
ば び ぶ べ ぼ
賀 疑 具 宜 碁
邪 自 受 是 敍
陀 遅 豆 伝 杼
婆 毘 部 倍 菩

小学校や幼稚園の時に平仮名を習った事を思いだして100字帳に書いて覚えるのが良さそうです。

氐(て)、爾(に)、禰(ね)、碁(ご)、敍(ぞ)、杼(ど)は普段確実に使わない文字だから特に覚えにくいです。禰(ね)は禰宜さんと言う神職があるので初見でも辛うじて覚えらますが。

伎は「たくみ」と打てば変換されます。技巧と同じような意味です。「乎」は断乎(だんこ)でだせます。「氐」はでないのでイメージパッドを用いるしかありません。

いざ手書きしてみるとパソコンばっかり触ってる居る事もあってか、なかなか思い出せないものです。

音韻学の範疇になって来るので深く立ち入れませんが、「波」「比」「布」「閉」「保」は大陸の方の発音だと「パピプペポ」になるので、従来の漢字の発音に影響を受けて、古代万葉仮名を使用していた人は、はひふへほをパピプペポと発音していた様です。

また、「き」には伎の他に「吉」「岐」も使っていますが、どれも発音が微妙に違ってたそうで、それも単語毎に使い分けていたという説があります。時代が下って「伎」「吉」「岐」全て「キ」に集約されたのではないかとの事。

そして「ちゃ」「ちゅ」「ちょ」の「ゃ」「ゅ」「ょ」等の捨て仮名は、そもそも昔はなかった表記文字の為、対応する万葉仮名がありません。

最後にですが、古代日本語の母音は母音はア・イ(甲)・イ(乙)・ウ・エ(甲)・エ(乙)・オ(甲)・オ(乙)と8つあったとされます。

イエオが2種類あったわけですが、言霊を響かせる観点から発音の違いが気になりますが、そこで立ち止まらず先ずは万葉仮名に親しみ、今現在の発音で読めるようになる事を目指しましょう。

万葉仮名練習

練習問題1:

問題文解答文
あすのてんきははれ阿須乃氐牟伎波波礼

練習問題2:

あはれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ阿波礼 阿奈於母志呂 阿奈多乃志 阿奈左耶介 於介

練習問題3:

やくもたつ いづもやえがき つまごみに やえがきつくるそのやえがきを耶久母多都 伊豆母耶衣賀伎 都麻碁美爾 耶衣賀伎都久留 曽乃耶衣賀伎乎

練習問題4:

にほんではらいおんのことをししともよびます爾保牟伝波良伊於牟乃古登乎志志登母与毘麻須

論理の積み上げと言うよりパズルをしてる時の頭の使い方に近いですね。

勿論、上記問題は全部平仮名にしてますが熟語とも合わさるのでこれまた読むのが大変です。

例えば大祓詞⇒「高天原爾神留坐須皇賀親神漏岐神漏美乃命以知氐」

「高天原に神留坐す皇が親神漏岐神漏美の命もちて」。万葉仮名なのか熟語なのかも所見では分かりにくくなっています。

万葉代仮名についてはすぐに慣れると思いますので、この際、時間をかけずに覚えてしまいましょう。

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狐平太
神道ブロガーの「狐平太(こへいた)」です。日本人の霊性を取り戻すをモットーに神道に関する記事を執筆しています。 記事執筆の傍ら神社本庁の神職階位である「権正階」の検定試験の独学合格と司法試験・予備試験の合格を目指しています! あはれ、 あなおもしろ、 あなたのし、 あなさやけ、おけ。我が信ずるところに従いまして言の葉を紡ぎます。 令和元年神社検定壱級合格!

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