神道小話

令和 ー時間の節ー

元号制については賛否両論ですが、時間の節を意識できるという意味では、良い制度ではないかな?と思ってます。この記事では「ハレ」と「ケ」の概念を用いて時間についても考えて見たいと思います。

元号の意義

所謂進歩的な考えを持つ学者や政治家からは、非現代的であるとか、また手厳しいものだと自分時間が勝手に区切られているといった事もおっしゃる方もいらっしゃいます。

一番は事務的な面で煩わしいと言うのが大きいのでしょうが。

時間とは何か西洋でも喧しく議論される話題のようですが、日本は『元号』をはじめ、無限に続く様に感じる時間に節目を設けてきました。

元号自体は大陸渡来の制度であって純粋な日本の制度ではないのですが、天変地異が起こった時や今回の様に新天皇が即されたとき(一世一元の制)、または新天皇即位以外に大変おめでたい事があった時に改元されます。

要するに区切りになるようなできごとがあった時、或いは区切りにしたいときに用いられます。

我々は、時間の流れを便宜上24時間365日で便宜上区切り生きていますが、待ち合わせに便利であるとか、年齢を確認する為だとかに限らず、改元の理由と同様に何らかの区切りを意識しいます。

例えば、お正月。初詣に行くと今年の目標を立てますが、これまでの努力や失敗を一旦無意識に収納してしまって気持ちを新たにします。

(無意識に収納する:これまでの経験が無になるのではなく土台になり影の力になる、それらの経験がこれからの人生において縁の下の力持ちになると言う事)

これまでの色んなしがらみを切り離し、一種の集中力を取り戻す優れた方法だとおもいます。

また、成人式は幼心をかき捨て良いタイミングになります。

今回の改元も気持ちを改める良い機会です。元号に対して不要論が起こってしまうのは仕方ないと思いますが、私は元号を前向きに捉えています。

ハレとケ

令和への改元は社会的な要素が大きいのですが、結婚式、上記成人式などは個人、まさに自分自身の「ハレ」の舞台です。

所説ありますがこのハレの日は非日常の時、ケの時を日常と考えられます。

何か感動することがあれば目標を立てたり、頑張ろうと決意するのですが、いつものルーティン、例えば仕事をして食べて寝てをエンドレスに繰り返すとどうしても弛緩してきます。

そんな日常の中で、創立の記念日とか結婚式、あるいは昇進祝い、還暦祝い等非日常が入り込んでくることで、日常を俯瞰的に捉えられる瞬間がやってきます。

案外日常生活をしていると自分の状態を客観視できないのです。

非日常の時間の中で日常を振り返ったり、懐かしんだり、反省したりする事で日常を改善する機会が与えられるのです。

今回の令和への改元を自分事として引き寄せるのはなかなか難しいかもしれませんが、改元の日は時代が変化する大きなハレの瞬間、今後のケの時間をどう過ごすのか、沈思する良いタイミングかもしれませんね。

ABOUT ME
神田 哲拓
神田 哲拓
神道ブロガー。神道研究で得られた智慧の共有をモットーに、神社や神道記事を執筆しています。 神社大好き人間(神社検定壱級)兼 大家さん(現在戸建1戸+宅建士)兼 サラリーマン。 神道研究とフォルクローレに没頭したい。あはれ、 あなおもしろ、 あなたのし、 あなさやけ、おけ。我が信ずるところに従いまして言の葉を紡ぎます。

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