
結論から申し上げますと真面目にテキストを読みこなせば壱級であろうと合格します。
壱級合格の特典である「初穂曳」「神嘗祭由貴夕大御饌」に皆で参加しましょう。
神社検定(神道文化検定)とはなんぞや
神社検定(神道文化検定)とは、「日本のこころ」を再発見、これをテーマに神社本庁が監修する試験です。
再発見と言う事はわたし達の生活の中にすでに存在しているものを見つめ直すと言う事。
普段の生活の中に存在するもの、そしてあまり意識していないものの一つに神社があります。
日本人の生活の中に神社は溶け込み、自然な風景として受け入れている為「神社とは」との問いかけを行う事はほとんどありません。
その様な神社を勉強する事で、日本人が神社に対して何を思ってきたのかを知ることができます。
そしてその思いこそが、古来から積み重ねてきた「日本のこころ」と言えますので神社を知ることは日本人のこころを再発見する事にもつながるのです。
加えて神社検定は楽しく神道が勉強でき、身に付けた知識を再確認する上でも最適なものだと考えています。
基本的には公式テキストを読み知識を蓄えて、6月頃にある壱級~参級の試験を受けて合格を狙います。
そもそも、この検定を受けようと言う方は、神道や神社が好きなので取っ付き難いものを除きテキストの内容も面白く感じると思いますので読破する苦労は無いかもしれません。
特に参級のテキストは初学者向けなので読みやすさに重点がおかれていますが、知らない事ものっていたりするので純粋に楽しいです。
神社検定(神道文化検定)壱級 所見
壱級の出題範囲になっている『神社のいろは 要語集』歯ごたえがあります・・・。
一番苦戦するポイントは、古文や漢文などが引用されていて、読み仮名が無い或いは、その解説がのっていないので理解する為に時間がかかる事。
痒い所に手が届かないと思うことがある点です。
日本書紀はそもそも漢文ですし、昔の人の神道論はその当時の人の言葉で語られるわけですから、神社好きは古文漢文は読めて当然と言うことなのでしょうか。
令和元年の6月に私は壱級にはじめて挑戦しましたが、試験内容はこの『要語集』の文言がそのまま記載されていて穴埋め形式の問題が出題されたりしました。
真面目にテキストを読み進めて、重要そうな単語に注視しておれば結構攻略できます。
但し真面目に読もうとすると相応に勉強時間を要する分量のテキストです。
私の場合は土日を利用し読もうと頑張りましたが、結局通読に至らず。
テクニックの話として、私が受験した歳が令和元年でしたので、天皇陛下御即位に絡んで「大嘗祭」の問題が出るかもしれないと思い、中心的勉強しました。
ツイートの通りこれが見事に大当たり。「大嘗祭」出題数が多かったのです。
この様に大嘗祭や神宮の式年遷宮等その年の時事に注目しメリハリをつけて勉強するのも効率が良いかと思います。
令和元年は特に注目すべきテーマ(天皇陛下御即位)がわかりやすかったですね(テクニック論に走って合格だけを目指すと言うのは少し違和感ありますが)。

(公式HPにも勉強のヒントが隠れてます。上記画像真ん中、緑色の「級と公式テキストの関連および今後の展開」のリンク先ページは受験対策を立てる上で熟読必須です。)
引用元:https://www.jinjakentei.jp/index.html
『要語集』 はどちらかと言えば、今後の研究に期待すると言った趣旨で結ばれていたりするので、結論が出ていない事が紹介されていたり、少し学究的ですので参級の勉強をするノリでテキストを開くとびっくりされるかもしれません。
季刊誌『皇室』も出題範囲ですが、用語集などのテキストをしっかりやる方がよさそうです。余力があればと言うイメージ(弐級も同じく)。
壱級攻略のミソは所定テキストが難解な内容であっても神社、神道が好きであれば面白くなってくるはず、それまであきらめない事。
後は、一つの項目を読み終わって何が書いてあったのか思い出す作業とそれを誰かに伝える事を前提に、内容を頭の中で要約すると理解が早いです。
神社検定(神道文化検定)弐級・参級 所見
神社検定(神道文化検定)参級について:
参級は贅言を要しません。
神話の基礎知識と『神社のいろは』さえ読んでおけば、合格可能です。
それでも答えに困ることがありますが4つの選択肢を見ると消去法で答えられたり、ひらめきで正答に気が付いたりします。
公式HPのプチ検定(あるいは過去問)をやるだけで対受験力が身に付きます。
指定テキストが少なく且つ決まったものですので、問題がどうしても似通ったものになるからだと思われます。
参級は容易とは言え基礎的な知識であるので、今後昇級を狙う場合は抜け漏れなくやりたい所でもあります。
本当に重要な部分は参級を通して学ぶことになりますのであなどれないのです。
また信仰の面から言うと参拝のマナー等実践的な記載が多いのも参級の試験範囲の特徴。
余談ながら、刀剣乱舞のミュージカル等で脚光浴びている俳優崎山つばさ氏も平成30年に参級を取得されているそう(神社検定提供「崎山つばさ 神社の時間」がAuDee(オーディー)にて配信)。
神社検定(神道文化検定)弐級について:
弐級はやはり難しいです。
興味本位で挑戦するとなかなか解けない問題も出てきます。
神格や神様の事績以外にも制度的な知識や国史と絡めたような神社史的な事も問われたりします。
弐級は特にその年によって出題範囲が変わる=テキストが変わるので公式情報要確認です。
毎年出題範囲が変わるので毎年受けるのもおすすめだと公式サイドは触れ込んでおります。
おすすめとしては、参級と併願すること。
参級で勉強した内容を忘れないうちであれば、やや踏み込んだ内容のテキストでも物怖じせず読了できます。
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