神道論

神道と信仰の実践

自戒の念も込めて、頭でっかちが過ぎた場合の苦悩と実践の重要性を述べたいと思います。

ご先祖様たちは、神道の実践を通してすでに知行合一とその有効性を知っていたのかもしれませんね。

頭が良くなり過ぎた現代人

頭が良くなる事は良い事です。誰も否定する事はありません。

自分がおかしいと思う事や間違っている事に対して論理的に反論できるでしょうし、世の中に貢献する仕組みを作ったり、病気を治す術を考えたり、頭脳の応用は留まるところしりません。

神道(宗教)もまたこの頭脳を使って理解の対象にすることができます。

帰神法などの神懸かり、奇跡や神秘体験等は非合理的なものとして排斥され、ひどい場合には中傷されたりしてしまいます。

科学的ではないあやしいもの=宗教と言う図式は刷り込まれてしまっていて残念に思います。

ツイッター等でも「色んな人と繋がりたい」と書いてある側で「エロ・宗教・ビジネス勧誘」はお断りと書かいておられる方もおられ、宗教に対する不信感を肌で感じることがあります(そのような状況下で私のアカウントをフォローしてくれるビジネスマンがいる事はありがたいです)。

我々神道人であっても手放しで神秘体験や神懸かりと呼ばれる主観的体験を簡単に信じてしまう事には抵抗があるので、是非もなしです。

科学的とは言わないまでも、合理的に理解できる神道は必要で、その為に組織神学の必要性を強く感じると同時に、組織神学の発展の為に個々人が考える信仰即ち「主体的信仰」とその論理的展開の積み上げが必要だと考えています。

「私は神社はこの様に思う」「皇室と神道は・・・」等各々の考えの発露が組織神学の体系化に向けて刺激になるわけです。

西洋哲学、西洋宗教学から見た「批判」も神道の普遍化には必要でしょうが、神道の内在している考え方を見極めることも大事だと思います。

無論その過程で西洋哲学や仏教の考え方に近い理論が構築できるかもしれませんし、思考の枠組みを借りるかもしれませんが、それを西洋的だ仏教的だを理由に排斥する必要はなく、むしろ神道が持っている普遍的要素として、あらゆる価値観と共存できる事を喧伝すべきです(例えば宗教的正当性の問題はさておいてキリスト教で異端視されている汎神論は神道に通じるものがあります)。

神道を直に体験てきる我々が何かを見出してそれを論理的に説明していく事が神道の組織神学の発展には必要だと考えます。

どうしても西洋的価値観だけでは神道を捉えきれない可能性があるからです。

もっと言うと、神道は西洋や中東のものではなく我々日本人の積み上げてきた価値の集合体なので自発的に神道を理解する義務があります。

信仰と論理

しかしながら、この論理的な体系化を進めるとどうしても、西洋哲学で言うところの認識論にぶち当たってくると思います。

そもそも我々は真実を突き止められるのか、そもそもこの世界に真実はあるのか。

哲学が逆にどんどん現世から離れ不思議と宗教問答染みてくるのです。

安岡正篤先生の著作で、西洋学問をやっている友人が発狂したと書かれていた様に思うのですが、哲学をやり過ぎるとむしろ「生」と言う実体から離れ思弁世界に魂が縛られてしまいます。

この思弁世界は天国なのか地獄なのか哲学の先生にお聞きしたいところです。

では神道の論理的展開を行う場合はどうか。

神道の組織神学化に明け暮れて同じ様に発狂してしまわないかと言う問題があります。

神社本庁でも祭祀は非常に重要な要素となっています。祭祀を通して信仰のあり方や神々との向き合い方を肌で感じる。

つまりは組織神学の頭脳的空論だけでなく祭祀を通して、もっと単純に言えば信仰生活を以って組織神学の実践が求められているのです。

天照大御神が思索の結果、非常に偉い存在であることが分かった。

哲学だとそれで終わる所、「信仰」を意識すれば、天照大御神がお祀りされているお宮で「柏手」と言う「生」と結びついた実践ができるわけです。

「柏手」によって高天原と言う組織神学の世界と中つ国である現世が統合されるのです。

信仰と言う実践によって、思索の積み上げで作られた組織神学が直ちにその正当性が理解できると言うわけではいりません。

しかしながら魂が高天原(思弁世界)に縛り付けられる事はないのです。

祭祀と礼法が昔から現在に伝えられた事のありがたさが腹に染みませんでしょうか。
(思えば、雲水さんも掃除を沢山しますか、思弁世界と現実の結合に必要だからかもしれません。)

もしも神懸かりしたり、ご神格と畏くも対面する機会があった場合、自分の中の高天原と中津国の結合が上手くされていれば、飛んでしまう?こともないでしょうし、ご神格の実在の証明者になれるかもしれませんね。

ABOUT ME
神田 哲拓
神田 哲拓
神道ブロガー。神道研究で得られた智慧の共有をモットーに、神社や神道記事を執筆しています。 神社大好き人間(神社検定壱級)兼 大家さん(現在戸建1戸+宅建士)兼 サラリーマン。 神道研究とフォルクローレに没頭したい。あはれ、 あなおもしろ、 あなたのし、 あなさやけ、おけ。我が信ずるところに従いまして言の葉を紡ぎます。
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